岩国市F様:パニック障害の整体31(完結編)

先日久しぶりに来院されて、施術しながらお話を伺いましたが、

とりあえず発作は起きなくなったようです。

 

背中を丸めて椅子に座っていると背中が硬くなってくるのがわかるが、

反らすと落ち着く。

 

尾骨寄りに体重をかけると坐骨と仙骨周りに痛みが出るので

調整は引き続き必要ですが、発作は起きなくなったと。

 

交通事故による変形もそうですが、打撲による骨の変形と言うのは

イレギュラーに歪んでいますので、

 

オーダーメイドな調整が必要でなかなか難儀をしますが、

結果が出て良かったです。

 

 

原因となる骨の変形が取れてしまえば

また歪むことはありませんので、

 

20年以上も悩まされて来たパニック障害発作も

今後は一切起きることは無いと思います。

 

どこでも行けるし、何でもできます。

どこに行っても避難経路を探って確保しておく必要がなくなる。

 

電車も飛行機も船にも乗れます。

映画館にも入れます。

 

 

パニック障害は精神科や心療内科の領域とされていますが、

現に整体で骨の歪みを調整することで改善していきますので、

 

心理療法や薬物療法で効果がなかなか出ない方は

一度ご相談頂ければと思います。

 

 

以下一般論になりますが、

 

心と身体は密接に連携していて、

どちらも単独では存在し得ないものです。

 

ガンコな人は「石頭」と呼ばれますが、

そういう人は触ると本当に頭が硬くなっています。

 

頚がガチガチになっていて、肩に力が入っている人は

総じて「クソ真面目」です。

 

どちらが先か、

頭が硬いからガンコになるのか、

ガンコだから頭が硬いのか、

 

クソ真面目だから肩に力が入っているのか、

肩に力が入っているからクソ真面目になるのか、

 

どちらが先かは私には判りませんが、

現場の感覚としては、身体を調整するとどちらも軟化します。

 

 

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岩国市F様:パニック障害の整体18

ほんまかと思いましたが、

dav

恥骨櫛が変形している写真

触った感じで、尻もちを衝いた衝撃で黄色い丸で囲んだ部分が潰れているようです。

業界用語で「恥骨櫛(ちこつしつ)」と呼ばれている部位です。

で、恥骨は左だけ前に出ています。

後ろから坐骨を打ったんなら恥骨は前に出ているだろうとは想像していて、

もしかしたら寛骨の下のほうだけ曲がっているかもしれないと思っていましたが、

上前腸骨棘は下に下がっているんです(黄色い矢印)。

骨盤が左だけ前傾しているのかと思っていましたが、

恥骨櫛が長軸方向に潰れていたようです。

尻を後ろから打ったんなら黄色い矢印がついている部位は

上に上がるはずですが、

黄色い丸で囲んだ部位が潰れているために、

むしろ下がっている。

この、前へ出て潰れている部位を右と同じ形になるように

調整したところ、

肋骨が緩んだ。

医療従事者の方も含めて、トントン骨調整法の施術を受けたことが無い方には

私が一体何を言っているのかさっぱり意味が解らないかも知れませんが、

まとめますと、

・条件が揃えば骨は変形する

・その変形を維持したまま代謝する(ひとりでに治らない)

・変形は適切に調整すれば治すことができる

先日の記事(http://www.hatsukaichi.tonton.asia/weblog/archives/6250)に書いた応力-ひずみ曲線ですが、

機械工学関係の本なら私が買った娯楽で暇つぶしに知的好奇心を満足させるために

読むような薄い本でも必ず載っていることのようなのですが、

dav

応力-ひずみ曲線3冊の写真

医療従事者のかたは誰も、骨が変形するとは言わないのが不思議なんです。

医師や理学療法士・柔道整復師のかたもそうですが、

整体師でもあまりそう言っている人はみかけないです。

骨は、かたちが絶対に変わらないもの(剛体)として理論が組み立てられている。

そんなことは無いわけで、現に直せば直って行くわけですが、

上の黒丸3つが医療業界の常識となっていれば、

F様もパニック障害で20年も悩むことはなかったかも知れない。

私は本部から暖簾分けして頂いて開業してから5年になりますが、

もう少し経営が安定してきたら、エビデンスを取って論文を書いてみたいなと

思っています。

共同研究していただける(勉強させていただける)医療機関の方が

ありましたら、日本中どこでも行きますので、ご連絡をお待ちしております。

柔道整復師の免許を持っていますので、医療機関に出入りすることは

問題ないと思います。

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岩国市F様:パニック障害の整体16

少し間が空きましたが、

16回目になります。

 

左の股関節周りに違和感が残っているようなので調整を続けていましたが、

 

30年前、中学生の頃、ふと脚がどれだけ上がるか試してみたくなって、

右脚を思いきり蹴りあげたそうです。

 

そうすると、左脚も着いて上がったそうで、尻からドーンと落ちたそうです。

 

もう忘れもしない、30年前、中学生の頃、体育館横の教職員用駐車場。

放課後、部活の友人たちと一緒に、脚がどれだけ上がるか競争していて、

 

思いきり蹴りあげたらアスファルトの上に尻から落ちて、しばらく動けなくなった。

 

そんな話だったと思います。

皆さんも中学生の頃はそういうことやりますよね。

 

その時1ヶ月ぐらいは痛みでほとんど動けなかったそうなのですが、

その時と全く同じ痛み方がする、とのこと。

 

 

 

 

前回、20年前に、初めてパニック障害を

起こした時と同じ症状が出たことを記事にしましたが、

 

今回はそこから更に10年前、30年前の話です。だんだん古い傷に遡って行きます。

全身を丁寧に調整していくと、そのような現象が起こります。

 

痛みは1ヶ月ぐらいで引いたようなのですが、

歪みはそのまま残っているんです。

 

骨は変形したら変形したままの形で代謝する。

 

特に交通事故とかもそうですが、

打った場合は独りでに元の形に戻りません。

 

なぜ痛みが引くのか、

打って変形した形に合わせて、身体の他の骨がバランスを取るように変形するからです。

 

 

1ヶ月の間に身体がゆがんで行って、バランスが取れたところで痛みが引いたと。

それを私が治したものだから、元々あった痛みがそのまま出てくる。

 

dav

坐骨と尾骨の変形の写真

 

触診させていただいたところ、

坐骨の縁が内側に巻くようにめり込んでいて、恥骨の方まで歪んでいるようです。

 

青い丸で囲んだ部分も内側にめり込んでいる。ここだけ丁寧に膨らます必要があります。

 

特筆すべきは尾骨です。

ここは尻もちをつくとほぼ確実に曲がる場所で、曲がっている人にはたくさんお会いしていますが、

 

90度以上に曲がっている人には初めてお目にかかりました。

 

相当強く打ったのだと思います。

 

なので30年前の出来事なのに体育館横とかまでかなり詳細に覚えている。

 

 

 

 

13回目の施術の際にそれが解ったので、骨格模型を見ながら

左右差がなくなるように調整を続けているところです。

 

調整するたびにパニック発作が起きる頻度も程度も軽くなってきていて、

これ以上他に痛みや違和感が出てくる場所は無いようなので、

 

どうやらここが本丸のようです。30年前の尻もちが原因で20年前から今まで

パニック障害の発作が続いている。

 

 

パニック障害のかたは胸郭が緩めばそれで落ち着くことがほとんどなので、

4~5回も調整すれば大丈夫だろうと高をくくっていましたが、

 

まさか原因がこんなところにあるとは思いませんでした。

 

後は全身のバランスを見ながら丁寧に調整を続けることで改善していくと思います。

 

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岩国市F様:パニック障害の整体12

このところ頻繁に来院されるので

記事にする頻度も高めですが、

 

来院2回に更新1回のペースになっています。

 

11回目の来院の際には、右の肩から頚に出たようです。

ここがカチカチになるとパニック発作回路が発動する。

 

20数年前、最初にパニック発作を起こした時はこの場所に出たそうです。

 

ちょうど電話中で、床に座ったまま左耳に受話器を挟んだ状態で、

右手でメモを取っていたそうです。

 

そうすると右の肩から頚が硬くなって、

呼吸が苦しくなったため、電話は一旦中断して

救急車を呼んだそうです。

 

発作が起きたのが電話中だったのは不幸中の幸い、と言った

ところでしょうか。

 

一歩も動かないまま、一旦受話器をおいて、また取り上げて

119に電話をかけたのだと想像します。

 

動かなくて済んだのはラッキーでした。

 

 

 

それで、今回の12回目なのですが、

 

車に乗って移動していて、目的地に着いたので

立ち上がってしばらく歩いていたら今度は左の頚に来た、

とのことです。

 

頚の左側に、ムチ打ちの時に良く出る頚椎の変形が出ていますので、

これを調整しましたが、まだしっくり来ないようです。

 

頚ばっかり調整すると後で良くない影響が出やすいので、

先に脊椎を緩めることにしています。

 

立ち上がると出るようなので、股関節周りの歪みが

まだ残っているのだと思います。

 

股関節を伸ばすと頚がきつくなる。

 

 

 

モグラ叩きのような状況ですが、

発作が起こる閾値はだんだん上がっているのではないかと

思います。

 

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岩国市F様:パニック障害の整体10

以前の日記に続いて、

脚の指→腓骨と続いて、9回目の施術の際には小転子(大腿骨付け根の内側)に

違和感が来ていました。

 

これで今回はどうなっているか、

頚、肩周りに来たようです。

ファッション業界で言うデコルテのあたり。

 

予想した通り、だんだん上に上がってきています。

 

 

 

前回施術後もパニック発作が起きて、

座ることも横になることもできなくなったそうなのですが、

 

フェイスタオルを8つ折りにして右尻の下に敷くと

左の腰回りがブワッと緩んで、発作がおさまったそうです。

 

そうするとデコルテ(と言うか頚の少し下、鎖骨のあたり)の周りが苦しくなったと。

全体的な違和感はだんだん減っている感じなので、続けて来院いただけています。

 

 

このあたりは肋骨もだいぶ上のほうなので腕から来ることもありますが、

肋骨の歪みは基本的には腰から来ています。

 

フェイスタオルを敷かなくても問題なくなるように

右の坐骨が上に上がるように調整しました。

 

そしてデコルテ(と言うか頚の少し下、鎖骨のあたり)周りの調整が残っていますが、

肋骨の一番上、というのが鎖骨より上にあるんです。

 

例の男性の骨格模型ですが、頚の高さで水平に写真を撮ってみました。

dav

肋骨の写真

赤い矢印が肋骨の1番です。

鎖骨より上に来てます。

 

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胸郭出口の写真

この男性は私とだいたい同じぐらいの身長ですが、

私のげんこつが入るかどうか、ぐらいの隙間しか無い。

 

この狭い隙間に、血管・神経と、気管と食道が通っています。

 

肋骨が歪んでいると血管・神経と、気管と食道を圧迫するわけです。

その歪みが残っているわけですね。

 

それで、頚が詰まった感じがする。と。

 

病院に行けば「胸郭出口症候群」と名前が付けられている症状があって、

なかなか往生する場所ですが、

 

肋骨が緩めば何とかなります。

 

だんだん上に上がってきているのは確かなので、

次は頚の上の方に来るか、頭の方に来るか、

 

パニック障害の調整は繊細、かつ全身的です。

 

尻の下に畳んだフェイスタオルを敷くだけで、全身のバランスが変わるんです。

そういうもんなんです。

 

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