膝が痛い人の話。

 

膝が痛いと来院された患者様がおられました。
椅子に座った状態から立ち上がる際に痛みが出る。

立った姿勢で、膝の後ろの「シワ」を見ると斜めに捻れていました。
 

膝の関節は遊びが大きい関節で、割と融通が利く作りになっているのですが、
あまりに捻れているといろんなところが引っ張られますので痛みが出ます。

正座から立ち上がる時ほどではありませんが、椅子から立ち上がる際には
膝の関節は大きく動きますので、捻れたままいろんな所を無理して動かす格好となり
痛みが出やすいです。

(椅子から立ち上がるときに痛いと言うことは、正座から立ち上がるときには
勿論痛いはずです)

それで、シワというのが、フリー素材から集めた写真なのですが、

 

ここにできるシワのことです。
この方は膝が少し内側を向いていますがわりと水平です。

この方は教科書に載せたくなるぐらいに水平です。
さすがモデルさんです。脚もまっすぐですよね。

教科書的には、こんなイラストになります。

上の水着の写真と見比べていただきたいのですが、

 


引用:F.H.マティーニ他,井上貴央訳「カラー人体解剖学」,西村書店(2003),p246
赤い線は筆者

膝裏のシワは、この赤い線のところにできます。
これが斜めになっている→膝が捻れている、ということです。

この方で少し斜めになっています。
右膝はシワが斜めになっていて、左は膝が内側を向いています
(上から見て右回りに捻れています)。

将来のことは分かりませんが、いずれ膝に痛みが出るかもしれない。

時間があれば、電車の中などで(怒られない程度に)いろんな人の

膝の裏を見てみてください。
 

意外と皆さん曲がっています。若いうちはいろんな所が強いので
多少の無理をさせていても痛みはあまり出ないのですが、

というか、膝が痛い人が歳を取っていると言っている訳では無いのですが、
(年齢関係なく痛い人は痛みます)

足首と股関節を調整するとこのシワが水平になります。
水平になると膝の痛みがなくなります。

 

 

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