安芸郡府中町T様:むちうちの整体2

前回の続きですが、

 

1回めの施術の後で、

 

・顔が引っ張られる感じが戻ってきた

・頚周りにむちうち当初の痛みが出てきた

 

その他には、

 

これまで、ちょうどデコルテのあたりが硬くなることが多くて、

呼吸が苦しくなることがよくあった。

自律神経が乱れているのでは無いか、と言われたことがある。

 

とのことでした。

 

私も経験がありますが、頚の状態が良くないと自律神経が乱れるようです。

 

肋骨が硬いとスムーズに動かないので、自分で意識的に深呼吸をしないと

自然には空気が入って行かない時があります。

 

 

顔と頚については、まだ歪みが残っているためだと思います。

顔が引っ張られる程度に身体の歪みが残っていて、

 

頚周りが痛む程度に取れた。

 

前回、頚を丁寧に調整したので、

身体の調整を進める必要があります。

 

触った感じでは、

 

・頚の大きな変形は取れたまま維持しているようです

・骨盤が安定してきている

・脊椎が多少緩んだ

 

右股関節周りと左肩甲骨に大きな変形が残っています。

 

 

右股関節は事故の影響と言うより、先天的(胎児性)な歪みかも知れません。

お腹の中で育っている間に、子宮の壁から圧迫を受けて変形する。

 

なので、生まれたばかりの赤ちゃんは結構歪んでいるわけですが、

それがそのまま大人になっても残っていることがあるんです。

 

大転子が前に寄っている感じ。

膝を打ったり、足を衝いたのであれば、大転子はむしろ上に上がるはず。

 

これが骨盤を歪めています。

 

 

肩甲骨は事故の影響だと思います。

横に薄く広がっている。

 

小さく縮める必要があります。

 

肩甲骨と共に肋骨も左だけ横に広がっている感じで、

そのためデコルテが硬くなるようです。

 

肩甲骨を小さくすると共に、肋骨も右側とバランスを取りながら

中に入れて行けば良いわけです。

 

 

 

前回より頚の動きはかなり良くなっていて、

頚椎の上の方に変形が残っている感じ。

 

右股関節や左肩甲骨の大きな歪みを念頭に、

全身のバランスを取りながら、何回かに分けて

頚椎の変形を取っていく必要があります。

 

頚椎は身体の他の骨に比べてもかなり小さい骨ですので、

身体に歪みが残っていればまた引っ張られて変形が戻ってきます。

 

股関節や肩をそのままにして、

頚だけ調整したらおそらくかなり痛いはずです。

 

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安芸郡府中町T様:むちうちの整体1

当ブログの書き込みを見て来院されました。

ありがとうございます。

 

・顔の左半分が下に引っ張られている感じがする

・顎のかみ合わせが良くない

・左肩が上に上がっていて、腕が上げられない

・アロマのトリートメントを受けた際に、肋骨が上に上がっていると言われた

・右足の靴の減りが早い

 

特に左側が、肋骨と肩が上に上がっていて、顔は下に引っ張られている感じがする訳です。

左側の顔と肩の間の筋肉がきつくなっている、ということです。頚が悪いんだと思います。

 

良く話を聞いてみると、20年前に交通事故を起こしたそうで、

凍結した道で滑って、正面から壁にぶつけたそうです。そのとき顎と口の周りを打っている。

 

頚の左側に痛む場所があります。

左に俯いても痛む。右に向いても痛む。上は痛くて向けない状態です。

 

むちうちだと思います。

おそらく20年前から頚は悪かったはず。

 

 

 

いわゆる「高エネルギー外傷」と呼ばれるもので、

交通事故とか、転落とかがこれに当たると思います。

 

運転中に滑ったわけですから、寝ていた訳では無い。

正面から壁に行ったわけですから、ぶつかるのは当然分かっていて、

相当に身構えていたはず。

 

20年前ですから、エアバッグは無いかもしれませんが、

シートベルトはしていたはず。

 

それでも顎を打った訳です。

 

 

打った顎は当然悪いはずですが、

両手両足をかなり踏ん張ったままぶつかっているはずなので、

 

腕や脚にも歪みがある可能性があります。

 

運転中ですから、外車でなければ右肩から左の腰に向かって

シートベルトを締めているはず。

 

ということは両手両足を踏ん張った状態で、

身体が左後ろから右前方に向かって斜めに捻れるようにしなっています。

 

その際に頚の左側を傷めたようです。

もしかしたら、打った後で揺り戻しがあって、痛む場所の対角線上にも

何かがあるかもしれない。

 

そのようなことを考えながら、いろいろ質問して行って、

どこがどのように変形しているか想像していく訳です。

 

 

 

それで、むちうちですが、

 

・頚椎捻挫型

・神経根型

・脊髄症状型

・Barre-Lieou症候群型

 

4つのタイプがあるようですが、

 

捻挫がさすがに20年も続くわけがなく、

痺れも知覚鈍麻も特になく、めまいや耳鳴りも特になく、

 

前回の記事にも書きましたが、同様に、

20年前の骨の変形が頚に残っているんです。

 

医学系の教科書を見てもあまり書いてないことなのですが、

骨は折れる前には曲がるんです。

 

折れるものであれば、まずその前に曲がる。

で、力がかからなくなっても曲がったままになる。

 

dav

機械工学の教科書の写真

(引用:西村生哉「臨床工学技士のための機械工学」(2013) コロナ社 pp22-23)

 

私が書くより上の写真をクリックして、拡大して読んで頂いたほうが早いのですが、

 

このグラフは「応力-ひずみ曲線」というそうです。

 

点Bまでは、力を0にすれば変形も0になります。

バネなんかはこの「点B」までが長い材料が使ってある。

(もしかしたら点Aまでかもしれない。上の写真を読んでください)

 

点Bを超えると、曲がったまま戻らなくなる。

 

点CとDは、材料が「ワタシもーだめ」となる点だそうです。

(そう書いてありますので、詳しくは上の写真を読んでください)

 

点Fが「破断点」です。

骨であれば「骨折」する点です。

 

骨折の定義:

骨の連続性の一部または全部が絶たれたもの

(なので、ヒビも骨折に含めます)

 

dav

整形外科の教科書の写真

(引用:内田淳正「標準整形外科学(第11版)」(2011) 医学書院 p53)

 

 

とりあえず痛みもある程度減って、頚の筋肉も緩んできた感じですが、

筋肉が緩むと棘突起が触れるようになって、

 

棘突起を触った感じでかなり大きな変形がありそうなので、

 

1度に動かし過ぎるのは良くない感じですので、

次回に繰り越すことにしています。

 

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