深泥池

多賀SAで一風呂浴びてから、
携帯電話で電車の時刻を調べます。
何とも便利な世の中になったものです。

多賀SAから外に出ると、ちょうど良いところにバス停があります。
これは嬉しい誤算。バスに乗って駅まで出ます。

しかし暑い。近江鉄道多賀大社前駅の16時の気温で35℃です。
そして彦根から新快速に乗って、京都まで50分ぐらいです。
電車は景色がじっくり見られるから良いですね。

京都では焼き肉屋に入ります。

関西圏の焼き肉屋は、ほんまうまいです。
ホルモンの油がものすごくジューシーで、
センマイは根元の部分を食べるものなんだと、初めて知りました。
五感が揺さぶられる味です。

これは、広島から旅費をかけて食べに行く価値があります。
窓も扉も全開で、大きなファンが5つも6つも回っています。
それでも蚊が入ってこないところが、大都会なのでしょうか。

これは、店の裏手ですが、

川に入って遊べます。

こういう都会で、川に入って遊べるなんて、
京都って贅沢な街だと思います。
下水道が発達していて、川には生活排水が一切入ってこないんだと思います。

そうそう、諸般の事情から、顔は福山雅治です。
彼のトークは、全部セクハラです。

この日は友人の案内で銭湯に入って、サウナで寝ます。
久しぶりに足を伸ばして寝ることになりました。

銭湯は、一番深いところは立った状態でへそまでお湯が来ます。
各自が中腰で首まで漬かるように調整するスタイルです。

暑い風呂に首まで漬かると最高でした。

路地を結構歩きましたが、
昔からの都会って、プライバシーは意外とないんだと思います。
歩いていると、家の中でおばちゃんがテレビを見ているところが
覗くとはなしに見えてしまったりします。

京都駅の南側、家には駐車場も中々ないような、都会の住宅密集地です。

翌朝、寝起きにラーメン。
友人たちは朝から瓶ビールを飲み干します。

そして、深泥池に行ってみようと。
京都駅前のバスターミナルで、名前のインパクトだけで行き先を決めます。

こういうところでした。

一見汚げに見えますが、水草が茂っているので水質はきれいなのだと思います。

友人の1人はぶつぶつ文句を言っていましたが、
だってミドロが池だから。
名前に嘘はありませんです。

深泥池、京都市の碁盤の目のはずれのほうです。

大きな地図で見る

都心に戻ると、こんな感じです。きっちり碁盤の目。
大昔にこういう都市を計画して、実行した人がいるのです。

そして、何かのイベントがあるわけでもなさそうなのに、
若い女性の浴衣率が高かったです。

広島では、とうかさんか花火のときぐらいしか浴衣の女性を見ませんが、
そういう街なのでしょう。

広島では考えられない。

行程表:
8月9日
07:40 起床
09:00 東名高速道路 駒門PA 発
14:10 名神高速道路 多賀SA 着
(ここまでの走行距離 1381.7km)

16:06 近江鉄道 多賀大社前駅 発(気温35℃)
16:54 JR琵琶湖線 彦根駅 発
17:42 京都駅 着

8月10日
01:30 就寝
08:00 起床
18:03 多賀SA 発
22:58 山陽自動車道 宮島SA 着

総走行距離 1823.0km
ガソリン消費量 98.49リットル 18,456円
高速道路代 18,920円 (夜間割引をフル活用しました)

CO2排出量 305kg
305kgだそうです。環境に悪い。

行程地図:

京都

京都まで帰ります。

この日の夕刻、酔電の友人と京都で合流します。
8月17日の日記で背中だけ写っている32番の人のことです。

この日も暑さで目が覚めました。
深夜に寝ても、朝には強制的に起こされてしまいます。
お陰で寝不足であります。

駒門PAはこんなところです。

この巨大な高架は、建設中の第二東名でしょうか。
それにしても背が高い。
設計速度、140km/hだそうですが、下に家でも建てる気でしょうか。

第二東名高速道路
https://ja.wikipedia.org/wiki/新東名高速道路

ちなみに、廿日市で延伸中の西広島バイパスです。
普通、高架ってこんなもんでしょう。橋なら解るんですけどね。

廿日市高架橋が錆び錆びなのは、ちゃんと理由があります。
10年ぐらいすれば、落ち着いたこげ茶色になるようです。

それはそれとして、
ここでは、「駒門の水」というものが有名なようです。
朝から行列ができています。
飲んでみると確かにうまい。

駒門定食。PAの食事で玉子がつくなんて素敵です。

さーて、だるいのう。(←これが本音)
頑張って走らないと、友人にも会えませんし、
家まで帰りつきません。

ついつい長居をしてしまいました。

ここから京都まで360kmぐらいです。
そこから広島までも同じぐらい。
今日半分走って、明日また半分走る。
よい感じですが、だるいことこの上ありません。

東名高速には、走ってみた感覚では、高架がほとんどありません。
トンネルもない。そして制限速度が100km/hに設定されていて、
道幅も山陽道よりゆったりした感じがします。

途中で見た光景ですが、
浜辺を埋め立てて高速道路にしています。

ここら辺の人は、気軽に海に出ることができなくなった。
しかも、テトラポットで固められていて、砂浜がなくなりました。
こういうことは1960年代だからできたんだと思います。

東名高速は、山陽道とかと合わせて、アジアハイウェイの一部になっているようです。
壮大な路線ですね。

アジアハイウェイ1号線
https://ja.wikipedia.org/wiki/アジアハイウェイ1号線

ただ、我々庶民は、北朝鮮は通り抜けできないんだと思います。

電車でも、戦争が終わるまでは国際連絡運輸があったようです。
国内主要駅で、ヨーロッパ行きの鉄道の切符が買えたようです。

国際連絡運輸
https://ja.wikipedia.org/wiki/連絡運輸

東京駅を15時に特別急行列車「富士」で出発し、下関に翌日の9時30分に到着して接続する関釜航路が10時30分発、そして釜山に18時につき同地19時20分発の急行「ひかり」に乗りかえれば、新京には東京発3日目の21時に到着した。そこから先も乗り継いでいくと、モスクワ(ソ連)には東京を発って12日目の17時、ベルリン(ドイツ)には14日目の9時23分、パリ(フランス)には15日目の6時43分、ローマ(イタリア)には同日9時、ロンドン(イギリス)には同じ日の16時55分に到着する事ができた。(いずれも現地時刻)

なお1937年(昭和12年)1月当時、東京~ロンドン間は釜山・モスクワ・ベルリン経由で13,645kmで、その運賃は一等795円、二等560円、三等390円だった。ちなみに当時の銀行員の初任給は70円、時刻表の値段が25銭、コーヒー1杯が15銭程度だったという。

現在の銀行員の初任給を20万円とすると、
三等で111万円、一等で227万円。
当然、行ったら帰ってこなければなりませんから、
ロンドン往復で一等だと旅費だけで450万円オーバー。

うへー。

昭和12年で、白米10kgが2円16銭だそうです。
http://chigasakioows.cool.ne.jp/ima-ikura.shtml
今なら3,000~4,000円ぐらいのようなので、
物価は1,850倍になっています。

一等 795 × 1,850 = 147万円。
三等 390 × 1,850 =  72万円。
じゃあ初任給 70 × 1,850 = 12万9,500円。

なんか計算は合いませんが、閑話休題。

日韓共同切符
https://ja.wikipedia.org/wiki/日韓共同きっぷ

広島~ソウル15,480円だそうです。
東京に行くより安いじゃないですか。
http://www.doconavi.com/kippu/jikoku1/japan-korea/index.html

ちなみに御殿場~広島の高速代、14,800円。
夜間割引を使えば4割引ではありますが。

次回はソウルかな?

それはいいとして、京都で友人に会うとして、車はどこに止めるべきでしょうか。
京都市内のパーキングはなんとなく高そうです。
それに、うまいビールを飲みたいですからね。

飲んだら車が動かせません。
車は1泊させる必要があります。

地図を調べると、何ともよさげな解決法がみつかりました。


大きな地図で見る

多賀SA。近くに多賀大社という大きな神社があって、
電車の駅があります。

SAから多分歩いて行けるでしょう。

多賀SAには風呂がついているので、ここで一風呂浴びてから
京都に出ることにします。
http://www.c-exis.co.jp/hotel/taga.html

そうすると広島まで夜間割引が使えます。
OK、それで行きましょう。
今夜はビールが飲めますので。

西湖と山中湖

旅の目的は、涼しい所に行くこと。
いろんな意味で涼しい。

そして早く書かないと、本当に涼しくなってしまいます。

樹海を見た後で、西湖に向かいます。

これは良い。

西湖のほとりで、17時半の気温が24.5℃です。
静かで気に入りました。

そのまま裏を通って、河口湖に戻ります。
富士急ハイランドの近くを通りました。

うーん、なんか回っています。

この「ええじゃないか」、斜面に背を向けて後ろ向きに上っていきます。
そして、頭から逆さに垂直落下するのかとハラハラしながら見ていると、
椅子がうまいことくるっと回転して、足から落ちていきました。

それは少し残念。写真では解りませんが、皆さん、こちらを向いています。

この日の夕食は、近所のスーパーに入っているマクドナルトです。
20時20分の気温で23.5℃であります。

多分ここからどう動いても暑いんだと思うと、
動く気になりません。

酔電の友人からメール。
翌日の夕方か、翌々日の午前中で調整してくれているとのこと。

翌日の夕方なら京都は可能なので、可能であれば翌日の夕方にして欲しい旨を
伝えます。それにしても、ここから見ると、京都は西の果てのほうです。
広島は更にその向こう。

そして、 山中湖に向けて動き出します。
真っ暗なので、写真はこれだけ。

富士五湖を車でぐるっと回ってみた印象ですが、

本栖湖 マリンスポーツやサイクリング。高校生の夏合宿
自然がいっぱいで清清しい。
精進湖 カヌー・釣り・水球
西湖 キャンプ場。湖畔にサックスが聞かせます。音楽関係のサークルの夏合宿でしょうか。
静かなところです。
河口湖 都会的な避暑地風。おしゃれなペンションとリゾート。おっさんには近寄りがたい。
電車の駅があることからも解るように、一番都会です。
山中湖 大企業や健保組合の保養所。
民宿が体育館やグランド・テニスコートを持っています。
学生の体育会的ノリが強い印象です。俗といえば俗ですが、道路の周りは森です。

広島から車で富士五湖に行くとすれば、
東名を御殿場ICで降りて、東富士五湖道路(有料・520円)を通ると
早く着けます。

山梨から静岡へのアクセスがこんなにいいとは思わなかった。

この日は御殿場でサウナに入ります。
風呂に15mプールがついていて、オリンピックの真似をして
個人メドレーをやります。

肩の運動になりました。

そして、そこでそのまま寝ようかとも思ったのですが、
夜間割引を使うために、高速道路に入ってから寝ます。

翌朝、暑さで目を覚ますことになります。

ここまでの行程表:

8月8日
08:14 起床
08:26 中央自動車道 阿智PA 発
11:11 中部横断自動車道 南アルプスIC
12:00 R52~R300~本栖湖(水温28℃)
(本栖湖~精進湖~河口湖~西湖~山中湖)
22:00 東富士五湖道路 山中湖IC~須走IC
22:30 R38~静岡県御殿場市 着

8月9日
1:00 東名高速道路 御殿場IC~駒門PA
1:40 就寝
(ここまでの走行距離 1049.4km)

ここまでの行程地図:

涼しくなる話

お盆をすぎてから、大分涼しくなってきましたが、
寒くなる前に涼しくなる話です。

怖い話とグロい話がだめな人は、読まないほうが
よいと思います。

精進湖

小学生の頃から、毎年夏になるとこの精進湖までやってきて
カヌーの試合に出ていたことは、少し前に書いたと思います。

小学生の頃の話です。

試合の合間に、暇な時間ができたので、
監督に許可を取って、精進湖の溶岩のところに行ってみました。

精進湖は、三日月のような形をしています。
元々丸かったところに、富士山から溶岩が流れ込んできて、
三日月の形に押しつぶされた、そういう形をしています。

ということで、溶岩が、湖のほうにせり出しているところがあります。

溶岩などというものは、広島にいるとあまりお目にかかることがありません。
中国地方の火山といえば、大山ぐらいですか?
もし広島県内にもあれば、不勉強でごめんなさい。

小学生の私には、興味津々です。
黒い岩石が、溶けて流れてきたものがここで固まった。
そういう感じをしています。

そんな岩石の上に、ところどころ、植物が生えています。
植物の生命力はすごいですね。

そんな時、一緒にいた後輩の一人が大声を上げました。

「あーっ」
「知らないお姉さんが、こっちを見ている」

「悲しそうな顔をして、こっちを見てるよ」

回りに人らしいものはいないので、どこにいるのか
聞いてみました。

するとそいつは、あろうことか、そっちの方向を

指差しました。

「ほらあそこ。木にぶら下がっている」

我々には見えないものが、彼には見えるんです。
そして彼は、お茶を持っていれば全部こぼれてしまうのではないか、
という勢いで震え始めました。

「青い顔」という表現が、本当に顔が青くなることなんだと知った
小学6年生のころの話。

ダッシュで宿舎に逃げ込みました。

そのお姉さんは、今でも木にぶら下がっているでしょうか。
近くに寄ってみたとしても、今となっては確認する手立てがありません。

※8月24日の日記の知らないお姉さんとは違いますので。

樹海

樹海は人跡未踏のようですが、自衛隊の方たちが、ジャイロコンパスを持って、
歩行訓練のために中を歩いているようです。

とすると、やはり出会うようです。

グーグルで検索すると、上のほうに出てきます。

あー。
頑張って生きることにします。

氷穴と風穴

ひょうけつとふうけつ。

今回の旅の目的は、涼しい所に行くこと。
鳴沢氷穴に入ってみます。

気温0℃だそうです。

氷穴の入り口。
霧がかかっていて、ここらへんで既に足元がスースーします。
前を歩いている、知らないお姉さんについていきます。

おお、氷。
これは涼しい。というか寒いです。
そして知らないお姉さんは、どっかへ行ってしまいました。

つららというか、氷柱です。

続いて富岳風穴。

こちらも霧がかかっていますが、
お姉さんはいません。

中は結構大きな空洞になっていて、植物の種や蚕の繭が
冷蔵されています。

せっかくですので、気温を計ってみました。
0℃は言いすぎです。9℃。
それでも私には十分です。暑い中、丸2日かけてここまで来た甲斐があるというものです。

もう出ましょうか。

外は泣く子も黙る樹海であります。
しかも神憑っています。
こんな景色をじっと見ていると、眼鏡とカメラのレンズが気温の違いで曇ってきて
仕方がありません。

樹海はこんな感じです。
登山をされている方なら解ると思いますが、
これで方位磁石が狂うなら間違いなく出て来られません。

このあたりの外気温、17時半で24.5℃です。
先ほど急に9℃まで冷やしたため、温度計が壊れたのかと最初は思いましたが、
そうではなかったようでした。