富山です。
トントン先生のご指名ですので、
僭越ながら書きこみさせていただきます。
今回の学会のテーマは「痛み」だったようで、
偉い先生方の講演は「痛み」に関するものが多かったです。
痛みとは「実際に組織障害に伴ったか、あるいはその可能性がある場合や、
そのような障害があると述べられる不快な知覚、あるいは情動の体験」である。
(国際疼痛学会 1986年)
自然科学は実験や観測を元に進められていて、
「測れるもののみが科学の対象」というのがオーソドックスな考え方であるそうですが、
「痛み」ってはかりで量れないんです。
スイスの保養地、 ダヴォス・プラッツで11月10日から11月14日まで、
行われた、世界知覚認識学会(ミシェル・ポーター 会長)で、北■道大学医学部の斉■信(まこと)教
授が提唱した、痛みを表す「hanage(ハナゲ)」 と言う単位を、世界で共通の単位とする事が承認された。本来、痛みは、個人差が大きく、同じ刺激でも主観に よって感じ方が異なるため、客観的に数値で表すことは、 不可能であると思われていた。しかし、斉■教授は、 「鼻の粘膜は、人体の中で一番個人差が小さい。」事に 注目し研究を進めた結果、1㎝の鼻毛を、1N(ニュー トン)の力で、引っ張る時に生じる痛みを、1hanageと 定義出来ることを発見し、そして今学会で単位として承認された。
斉■教授によると、足の小指を角にぶつけたときの痛みは、 2~3Khanage(キロハナゲ)、お産の時の痛みは2.5~ 3.2Mhanage(メガハナゲ)になるのだそうだ。 「痛みを数値で表すことにより、正確な治療に役立つ。」(斉■教授)そうで、今回の発見は、大変画期的だそうだ。
「日本人の提唱する単位が、世界で認められるのは、非常に珍しい。」(京■大学 横■昌平教授)そうで、
日本発の「グローバル・スタンダード」は驚きをもって迎えられている。
いまパソコンを調べてみて、1999年ごろですから11年前に出回っていた
よく出来たコピペですが、あながちジョークでも無かったんだなと。
自然科学に弱点があるとすれば、
量ることができない(難しい)分野は、自然科学の世界では後回しにされます。
すなわち、痛みに関する研究は、他の分野に比べると遅れてるんです。
痛みを数値化して客観的に評価したい人たちはたくさんいます。
焼き肉屋で生ビールと生レバー生センマイを食べながらでんじろうのパチもんみたいな
お笑いテレビ番組を見ながらそんなことを考えて、
適当に路面電車に乗って終点の駅まで行ってぶらぶら歩いてたら
警察に職務質問されました。
北海道で開業されている先生が発表されてたのですが、
・首が痛くて回らない患者さんは、手首をみて、どちらがよく動くか調べる。
・手首が動かないほうの前鋸筋(わき腹の筋肉)を緩める。
そうすると首が動くようになる。
特筆すべきは、
・患者さんが揉んでると治らない。
・そういう時は、掌でこすって均すと動くようになる。
我々も含めて、
現場は気づいてるんです。
学校の先生に昼飯も奢ってもらえたし、
収穫の多い学会でございました。