補助金と動画の話。

去年の9月頃に申請した補助金なのですが、今年の2月に無事通りまして、

補助金については、商工会議所と商工会が主催している「小規模事業者持続化補助金」なのですが、

商工会議所地域の事業者のかた https://r1.jizokukahojokin.info/

商工会地域の事業者のかた https://www.shokokai.or.jp/jizokuka_r1h/

次回の締切は10月1日です。50万円まで出ます。事業所所在地の商工会議所か商工会に相談してみてください。会員でなくてもOKです。

ただ、計画書(作文)をしっかり書く必要があります。商工会議所または商工会が依頼した、おそらく中小企業診断士の先生になるのだと思いますが、その先生達が作文を読んで効果がありそうであれば採択されます。採択率はだいたい50%程度だそうです。

私が地元の商工会議所で作文を見ていただいた際には、明らかに自明なことでもしつこく全部書け、「1+1は2である」レベルのことまで全部書け、と教えていただきました。当たり前なことでも記述が無ければ考慮していないと解釈されるそうです。

また逆に、「カラスは白い」で論述しても筋が通っていて内容が破綻していなければ問題無いそうです。事実を書いているか検証する試験では無いので。(というか提出された全ての論文の内容をいちいち全て本当のことが書いているか検証できないのでそうなっているそうです。)

中小企業診断士の論述試験がそうなっているそうで、その論述試験を通った人が読む文章になるのでそのようにすることをオススメする、とのことでした。

それでA4で14ページほど書いたら通りまして、

私は動画を2本作成することにしました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で時間が掛かりましたが、今年の7月に完成しました。

自分が喋っている動画を観て、顎が開いていないことにびっくりです。これでも頑張って大きな口ではっきり喋るように頑張ったのですが、一度ご自身が動いているところを動画に撮って観てみてください。面白い発見があると思います。

いつか暇なときに自分で自分の顎を直さなければならない。

で、ここまでが前置きで、

今月末が補助金事業の末日で、8月10日までに事業結果の報告書と、領収書等の「証憑(しょうひょう)」を提出しなければならないのです。

そうしないとお金が貰えません。で、頑張って書いているところなのですが、

今はもうやっていない様なのですが、私が申請した3回目分(去年の10月頃締め切り)の時点では、補助金事業が採択された人向けに COVID-19 対策のための補助金も申請することができることになっていて、これが結構凄くて

パーティションとか換気扇とかの工事代金や、空気清浄機の設置費用や、マスクやペーパータオル等の消耗品の購入費用も、事業期間中に購入して使用して代金を支払ったものであれば最初に計画書を出していれば出してくれるようになっていました。

もう一度書きますが、

事業期間中に、1.購入して 2.使用して 3.代金を支払ったもの

について、

4.最初に計画書を提出していてその申請が通っていれば

COVID-19 対策のための補助金が出るのです。

証憑としては、a.見積書 b.契約書 c.納品書 d.請求書 e.領収書 と、

f.実際に購入した現物の写真

が必要です。店舗で現物を購入した場合以外はこのa~fまでの文書が全て必要です。

去年の今頃はまだアベノマスクの配布前で、薬局の店頭に毎朝、開店前からマスクを購入する人たちの行列が出来ていた頃のことになります。

私は当時、インターネットで必死に探し回って何とか在庫があるサイトからマスクを購入したのですが、マスクをネット販売で購入して、代金をクレジットカード払いにすると証憑がどうなるか、

I.そのサイトの、そのモノが載っているページ

II.注文が確定した旨記載されているメール

III.発送手続きが終了したメール

IV.クレジット決済が完了した旨記載された領収書

そして3.を証明するために、

V.その決済が載っている月のクレジットカードの明細

VI.その月の明細が実際に銀行口座から引き落としされた通帳のコピー

それから

VII.そのマスクの現物の写真

が必要で、マスクを1箱購入しただけでこれだけ必要になります。

当時マスク等は相場よりかなり高いのは解っていましたので、ただ、補助金から出るのも解っていることでしたのでまとめ買いをしても良かったのですが、何か税金を無駄遣いしているような気がして価格が安定するまでは必要最小量を小出しで購入していたのですが、

COVID-19 により不要不急の外出を控えるようにアナウンスされている時期であるにも関わらず、ネット通販による買い物1回毎にこれだけの文書が必要になります。

あとついでに、マスクを店頭で、某、QR決済のクレジットカード払いで購入するとどうなるか、具体的にはeとfが必要なのですが、

i.レシート(ここに「クレジット」って書いてある)

ii.QR決済の支払い完了画面

iii.その決済が載っているクレジットカードの明細書

iv.そのクレジットカードの明細書の金額が引き落とされた通帳のコピー

v.そのマスクの現物の写真

が必要になります。

現金で買えばよかった。そうしたらi.とv.だけだったのに。いちいち現物の写真を撮るだけでも大概なのですが。税務署でも消耗品のマスクにそこまで要求して来ないです。

この1年間、便利でポイントも貯まるので何も考えずにQR決済で消耗品をバンバン購入していましたが、エラいところでエラい目をみることになった。

近所のドラッグストアでハンドソープを買ってもペーパータオルを買ってもいちいちi~vが必要です。

するとどうなるか、

証憑を揃えるだけで225ページになりました(進捗率90%ぐらいなのでまだ増えると思います)。

当然、50万円の動画の証憑も入っていますが(これから作るのですが)、多くても10ページとかそのくらいのものと思います。

ほとんど全て500円のマスク1箱とか300円のハンドソープ1個とかそんな買い物の証憑です。

500円の消耗品の購入でも50万円の動画と同じ文書一式が必要なのです。それは作って出せば50万円頂けるのであれば半日掛けてでも作って出しますが。30分掛けて作って出しても500円しか貰えないと思えば出さずに寝ていたほうが利益が出るような気がしてきます。

その上で2.を証明するために

VIII.実際にそのマスクやハンドソープを何日に何枚(何本)使ったか記録に残した「受払簿」

が必要です。

流石にトイレのペーパータオルが何日に何枚出たかまで毎日ケースの中の枚数を数えて書くところまでは要求されていないと思いますが(出してみないと分かりませんが)、マスクは何日に何枚使ったかカウントが必要です。

もう人件費分で赤字になるので、3回ぐらい心が折れそうになって動画の分だけ申請して他は全部やめようかとも思いましたが、4.で計画書を出してしまっているので計画書通りに証憑も全て出すしか無い。次から商工会議所に補助金を申請しても通らなくなる可能性がありますので。

今月頭から今まで、メッチャクチャこれに時間を食われています。

ただ皆様、安心してください。相当不評だったのか、今は COVID-19 枠が無くなっているので、このようなことは起こらないと思います。

私は補助金で動画を2本作成しましたが、欲しいと思っているが普段はちょっと買えないようなものがもしありましたら、「小規模事業者持続化補助金」を申請してみるのも如何でしょうか。

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