住所から、映画館は街の中心部にありそうなので、
ナビ子の指示で市役所まで行ってみます。
市役所近くのファミリーマートで地図を詳しくして探すと
同名の交差点を見つけましたので、行ってみます。
パチンコ屋さんの駐車場が開いていたので、そこに入ります。
携帯電話を取り出して、番地で検索します。
大体の見当をつけて行ってみるのですが、よくわかりません。
初詣ででにぎわっている神社を見つけたので、寄ってみます。
腹が減ったので、露店でイカ焼きとタコ焼きを買って食べます。
イカ焼きが外れることはまずありませんが、タコ焼きにははずれがあります。
今日発売のようですが、店が閉まっています。

そんなひとけのない商店街で、イカ焼きとタコ焼きにむしゃぶりつく
道に迷ったおっさんが一人。
腹がいっぱいになったところで、神社の方向とパチンコ屋の方向を
よーく考えながら地図を見ると、映画館は商店街の外にあることがわかります。
その時点で大体12時少し前。
上映まで2時間半あります。
もう寒くて、動きたくないので、持ってきた婚活の本を車内で読みます。
1年の計は元旦にあるのであります。


へえへえへえ。
結婚市場の自由化により、晩婚化が進んだそうです。
バブルが終わるころまでは、いわゆる一般職OLというものが
どの会社にも居て、上司や取引先(お客様のことか?)の紹介で
くっついていたそうです。
なんだ昔から、「目に見えない不思議な力」でくっつけないと
そんな簡単にくっつくものでもなかったようです。
だって上司やお客様ですよ?
へえへえへえ。
いわゆるバリキャリは、自分より少し格上の男を狙うそうです。
何をもって格上とするかですが、仮に収入とすると、年収700~800万円ぐらいの
男だそうです。
嫁に行ったら家に入るつもりの人は、今の生活レベルを落としたくないがために、
自分の倍ぐらいの収入の男を狙うそうです。男の収入を男と2で割っても
今の生活水準が維持できると、そういう寸法だそうです。
大体年収700~800万円程度の男がこれに当たるようです。
競合するんです。
で、それだけ稼ぐ男は、適齢期の男全体の数%。
しかもそういう男は馬車馬のように働いていますから、市場に出てきません。
そして既に目鼻の利く腰掛OLに刈り取られた後なんです。
へえへえへえ。
余った男はなにをしているかと言うと、
「萌え~」とか、
「嫁がパソコンのモニターから出てきません」とか
言ってるらしいです。
へえへえへえ。
時間になったので映画を見に行きます。
さて。

「おくりびと」
正月に見るべき映画かどうかは解りませんが、
ひとつの句を思い出します。
元旦は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし
私も異業界からの転職で整体師になりましたが、
生きているか死んでいるかは別にして、納棺師という職業も
ヒトの体に日常的に触れる職業でありますな。
でもあんな、親戚縁者一同が見守ってる中で私は仕事は出来ませんです。
フグの白子を食べるシーンでは、申し訳ないんですが、
「悪いけど儲かるだろ」
「悪いけど儲かります」
と言っているように聞こえた。
整体師の人は、映画を見たらこの気持ちがわかる。

冷えたので風呂に移動します。

(つづく)