ほんまかと思いましたが、
恥骨櫛が変形している写真
触った感じで、尻もちを衝いた衝撃で黄色い丸で囲んだ部分が潰れているようです。
業界用語で「恥骨櫛(ちこつしつ)」と呼ばれている部位です。
で、恥骨は左だけ前に出ています。
後ろから坐骨を打ったんなら恥骨は前に出ているだろうとは想像していて、
もしかしたら寛骨の下のほうだけ曲がっているかもしれないと思っていましたが、
上前腸骨棘は下に下がっているんです(黄色い矢印)。
骨盤が左だけ前傾しているのかと思っていましたが、
恥骨櫛が長軸方向に潰れていたようです。
尻を後ろから打ったんなら黄色い矢印がついている部位は
上に上がるはずですが、
黄色い丸で囲んだ部位が潰れているために、
むしろ下がっている。
この、前へ出て潰れている部位を右と同じ形になるように
調整したところ、
肋骨が緩んだ。
医療従事者の方も含めて、トントン骨調整法の施術を受けたことが無い方には
私が一体何を言っているのかさっぱり意味が解らないかも知れませんが、
まとめますと、
・条件が揃えば骨は変形する
・その変形を維持したまま代謝する(ひとりでに治らない)
・変形は適切に調整すれば治すことができる
先日の記事(http://www.hatsukaichi.tonton.asia/weblog/archives/6250)に書いた応力-ひずみ曲線ですが、
機械工学関係の本なら私が買った娯楽で
暇つぶしに知的好奇心を満足させるために読むような薄い本でも必ず載っていることのようなのですが、
応力-ひずみ曲線3冊の写真
医療従事者のかたは誰も、骨が変形するとは言わないのが不思議なんです。
医師や理学療法士・柔道整復師のかたもそうですが、
整体師でもあまりそう言っている人はみかけないです。
骨は、かたちが絶対に変わらないもの(剛体)として理論が組み立てられている。
そんなことは無いわけで、現に直せば直って行くわけですが、
上の黒丸3つが医療業界の常識となっていれば、
F様もパニック障害で20年も悩むことはなかったかも知れない。
私は本部から暖簾分けして頂いて開業してから5年になりますが、
もう少し経営が安定してきたら、エビデンスを取って論文を書いてみたいなと
思っています。
共同研究していただける(勉強させていただける)医療機関の方が
ありましたら、日本中どこでも行きますので、ご連絡をお待ちしております。
柔道整復師の免許を持っていますので、医療機関に出入りすることは
問題ないと思います。
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