美脚矯正の話 2

前回

http://www.hatsukaichi.tonton.asia/weblog/archives/6269
の続きですが、

何故脚が曲がるか?

左足のかかとをできるだけ真後ろから撮った写真なのですが、

かかとの骨(赤い丸)がかなり左に寄ってるのが解るでしょうか。

そもそもかかとの骨(踵骨)は脚の中心線上に無いんです。
その1個上の骨(黄色い丸)は右に寄ってます。
それでバランスを取ってます。


ちょっと斜めにしたところですが、下の赤い骨がニューっと右に出て、

上の黄色い骨(距骨)を支えているのが解ると思います。

踵の骨はもともと左に寄ってて、そこから右に向かってニューっと

張り出してるところ(載距突起)で上に載ってる骨を下から支えています。

最近娘が積み木で遊ぶようになって、私も一緒に遊ぶのですが、
こんな組み方をしたら上の骨は落ちますわね。

で、実際に人の身体でも落ちるんです。

何でこんな作りになってるかというと、
踵を着いて歩く動物がそもそもあまり居ないんです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B9%A0%E8%A1%8C

Wikipediaによると「霊長類やクマ、パンダなど」だそうで、基本的には踵をつくのは
手がある程度使えて2本脚で立てる動物だけなんです。

ちなみにイヌのかかとはここにあります。
https://www.peppynet.com/library/archive/old/html/12aw_170

ウマは中指1本で立ってます。
http://www.equinst.go.jp/JP/arakaruto/mame/mame-kokkaku.html

脊椎動物が魚から進化してきて、2本脚で立って歩けるようになったのは

つい最近のことなので、我々ヒトはまだ進化の途中なんですね。

脚は元々魚で言えば腹ビレですから。
http://www.keirinkan.com/kori/kori_biology/kori_biology_2/contents/bi-2/3-bu/3-3-1.htm

魚が無理やり何とか腹ビレ2本で立ってる状態。それは言いすぎかもしれませんが

近からず遠からず。

で、やってみたら解るのですが、
この赤い骨の右側に出っ張ってるところを地面につけるようにすると
どうやっても膝が内側に入ります。

前回のこの形です。
ヒトの身体はほっといたら土踏まずが落ちちゃうんです。
そうすると膝が曲がると。

ブーツが綺麗に履けないのは、我々の身体がまだ進化の途中だからなんです。
故障する前に定期的に調整しましょう。

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