四十肩の話。2

前々回(http://www.hatsukaichi.tonton.asia/weblog/archives/6277)の続きですが、

なぜ肩の調整は、肩だけやるより肘と全身を調整したほうが早いのか?

肘の話は前々回でしましたので、
なぜ肩の調整は、肩だけやるより全身を調整したほうが早いのか?


この方の肩甲骨は、事情によりネジで肋骨に固定されています。
写真には丸を着けたところ以外も含めてネジが6ヶ所写ってます。

この状態で、腕をだんだん上げていくとどうなるか?


当たる。

肩甲骨が動いていない状態で、腕を上げていくと腕の骨(上腕骨)が肩甲骨に当たるんです。
だいたい水平まで腕が上がりますが、ロックがかかってそれ以上は上がらなくなる。

1番上の写真を見て頂ければ分かりますが、肩甲骨って面白い形をしていて、

裃(かみしも)みたいに上腕骨の上まで庇(ひさし)のように突き出ているんです。

模型であれば何でもできますので、この方の腕が上がらないことは無いのですが、
庇を避けて無理やり上げるとすれば骨と骨の間にこれだけ隙間が空きます。

要は脱臼している訳ですから、肩関節がものすごく緩いとか、
忍者みたいな特殊な訓練をしている人(肩関節をいつでも自由に外せる人)でなければ
無理やり腕をあげようとしたら普通は痛いですわね。

逆に言えば、腕が水平より上がらない人は肩甲骨が動いていないのでは無いかと
当たりをつけて、肩甲骨を動かすような調整に入ることになります。

その話はまた次回とさせて下さいませ。

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