足の親指が小指側に向かって「く」の字に曲がるあの症状の話です。
外反母趾がある足は立った状態で土踏まずが落ちていて、
そのため解剖学的な説明は省略しますが、膝や股関節に無理な力が働き、
身体中のバランスが悪くなるようで、
極端な話、外反母趾を直しておかないと肩や首の痛みが取れなかったりしますので、
外反母趾がある方はまずこれを直すように調整を始めていくのですが、
今年に入って気づいたのですが、
どうもこれ全部が外側に向かって流れているようです。
そのため土踏まずが落ちる。
うつ伏せになった状態で、右足首に枕を咬ませて足の裏側から撮った写真ですが、
外反母趾になると、足首の付け根、距骨のあたりから先のすべてが
小指側のほうに流れて行くようです。
そこで問題なのですが、親指の中の骨は他の指に比べて
かなり太くてがっちりしているので、頑として動かないんです。
病態を正確に言い表すと、「外反母趾」と言より、
外反「母趾の中足骨以外のすべての骨」
みたいな状態です。
あの、出っ張っているところを無理に引っ込めようとしてもなかなか入りませんが、
親指以外の4つの指を1本ずつ持って出っ張っているところに向けて
寄せるようにしてみてください。
あの「出っ張り」が悪いのではなく、「出っ張り以外の全部」が悪いんです。
出っ張りの位置は「正しい」。
拡大してみますが、この逆三角形の部分。
ピラミッドみたいに土台の方が広い訳ですから、
ただでさえ他より太い骨がガッチリ噛んでいれば横には倒れません。
最初は「ホンマか」と思いましたが、
すべての足の指を出っ張っているところに集めるように調整すると、
「足の裏の3つのアーチ」が自然に出来てきます。
今年に入ってから5歳の方から97歳の方まで何十人かに試していますが、
どうやらそれがホンマみたいです。
当然、安定させるためには指だけでなくて他のところも調整が必要ですので、
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